2009年11月14日
ホースメン
結構、怖くて面白かったです。
「ハンニバル」のようなシュールな美意識もあって、ミュージックビデオがお得意のジョナス・アカーランド監督は映像センスが流石に良いなと思いました。
デビュー作の「SPUN」は未見なのですが是非観なくちゃ、と思いました。ミッキー・ロークも出てるし。
この監督の映像感覚と全体の雰囲気、センスの良さなどは個人的に私の好きな作風ですね。
主役の刑事ブレスリンを演じるデニス・クエイドが良いです。渋い。
つい、彼に感情移入しながら観ていました。
映像感覚の良さと、デニスの演技で緊迫した空気感がずっとはりつめた糸のように続いて、何となく身体に力が入りっぱなしで、そういう意味では疲れるかもしれません。
けど、気の緩む暇を与えない緊張感と、どうなるのか?
というワクワクもあるし、私はなかなか良い仕上がりなのではと思います。
チャン・ツイィーが18歳の役というのは若干無理があるように思いましたが、
それでもあどけなさの残る顔立ちに残酷な微笑みがなんともいえない冷たい空気を作り出していて、
今までのイメージとは全然違う彼女が観れて楽しかったです。
今まではやはり中国の姫君って感じで時代物の薄絹のお衣装をヒラヒラさせながら華麗にアクションなどをこなしたりと、そんな感じでした。
今回はアクションはまったくナシだし、それどころか寝てるし(あれにはつい笑ってしまいました〜笑)、あとはたいがい取調室で座ってるとか、動きがなく、ひたすら不気味な眼差しと話し方で妙に危険な魅力を出してました。
「クリミナルマインド」にも出てくるようなサイコパスな殺人者で人の心を操作する。
捜査側の心も巻き込まれてしまう高度で複雑な仕掛けを読み説いていくうちに、観ているこちらまで、つい入り込んでしまう。
また、現代人の親子関係に対する警告にもなっていて、そして実は"自己の内面"の問題へと入っていくあたり、なかなかに深くて面白かったです。
人間の闇の部分の怖さははかりしれなくて、どこまでも残酷になっていくんだな・・・と思わせながら、一転して善になるというか、気づきを与えるようになるところは凄いと思いました。黙示録の騎士を使っているところも、興味深いです。
ブレスリン刑事の息子役が「サムサッカー」のルー・テイラー・プッチで、繊細な青年の雰囲気がぴったり。
美形ですね〜それと、その弟役の少年も美形でした。
ブレスリン刑事の相棒には「カポーティ」で殺人犯役だったクリフトン・コリンズJr.。今回はお髭とオールバックにスーツでかっこ良い刑事さんでした。
「ダークナイト」で、ジョーカーに操られて警官に変装していたシフ役の人はDavid Dastmalchian。
友人ともちょっと話題になってた、なかなか個性的な印象の強い人だなと思います。
「ホースメン」では本当にチョイ役なのですが、特徴のある顔なのですぐにわかりました。(上の画像でデニスの後方)
次に彼を観る時は、もっといろいろやってくれると嬉しいなあ。
ホースメン 公式サイトhttp://www.horsemen.jp/
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